細菌性髄膜炎の原因となる菌の中でヒブの次に多い肺炎球菌！
ヒブワクチンのページで細菌性髄膜炎について記載しましたが、
その原因となる細菌の中で一番多いのがヒブ（Hib）で、次に多いのが肺炎球菌と呼ばれる細菌です。
日本で毎年約１，０００人の子供たちが、細菌性髄膜炎に感染しています。
肺炎球菌による髄膜炎は毎年約２００人の子供たちがかかり、そのうち１/３くらいの子供たちが
命を奪われたり、重い障害が残ったりしています。
身近なところに潜んでいる！
子供の肺炎球菌は、元気な子供の鼻や喉にでもいる身近な菌です。
風邪をひき抵抗力が落ちている時には、普段はいないところに入り込み、様々な病気を引き起こす怖い菌です。
成人の場合、肺炎球菌が肺炎や気管支炎などの呼吸器障害を起こすことが多いのですが、
２歳以下の子供の場合、脳を包んでいる膜（髄膜）に入り込んで、重篤な髄膜炎を引き起こします。
日本ではじめてのワクチン！
細菌性髄膜炎は死亡率が高く、発症した年齢が小さければ小さいほど予後が悪く、
４人に１人は神経麻痺や知能障害などの重篤な後遺症が残る病気です。
抗生物質が効きにくい起因菌が増えており、治療が難しいのも問題です。
小児の侵襲性肺炎球菌感染症（細菌性髄膜炎、菌血症など）を予防する日本で初めてのワクチンです。
よくある質問
- 対象期間はいつまで？
- 生後２か月から５歳未満までとなります。
- 何回接種が必要なの？
- 接種開始年齢によって回数が変わります。
- １回目開始が生後７か月未満の場合
- 合計４回接種
- １回目開始が生後７か月以上１歳未満の場合
- 合計３回接種
- １回目開始が１歳以上２歳未満の場合
- 合計２回接種
- １回目開始が２歳以上の場合
- １回接種のみ
